「〜…ドキドキするに、…決まってるじゃ、ないですか…!」



こんなことされてドキドキしない女の子なんてきっといない。

だって智紘先輩はかっこいいと有名の人物で、女の子の扱いには慣れている。
そんな人がこんなことをすれば誰だってドキドキするに決まってる。

それにわたしなんてこういうことに免疫がなくて人よりも照れてしまうのに……。



「こ、答えたので…早く、離してくださいっ…」


「ほんとにドキドキしてる?」

「なっ…、もう、言いません…!」


二度聞かれると羞恥心の方が上回って、それを言葉にしたくなかったわたしは答えないの一点張りで貫いた。


「じゃあ、あと一つ答えて」

「さっきと話が違います…!」

「質問が一つだなんて俺言ってないよ」