……そうなんだ。よ、よかった。
わたしのことがバレてなかったことに一安心して一気に身体から力が抜けた。
「だから春香ちゃんは安心してね」
そう言って優しく頭を撫でる智紘先輩。その手の温もりでさらに安心したわたしは、「はい。」と素直に頷いてしまった。
これで安心してお昼を食べることができる。
そう思って、心の中で解決済みの印を押そうとした。
──けど、まだ何かが引っかかる。
何だろう、このもやもや。
まだ全部が解決したわけではないような……
って、そうだ……!!
「………そうじゃなくて! 智紘先輩がその言動を直してくれないと、全然…全然安心できませんから…!」



