「春香ちゃんのせいだからね」
そう言われた意味が分からないまま、「あの、先輩?」と小さな声で呟いてみても返事をする気配もなくて、
何がどうなっているんだろうと、ゆっくりと目を開けようとした───
「……えっ……?」
すると、頬に柔らかいものが当たる。
びっくりして目を開けると、先輩の顔がものすごく近くにあることに気づいた。
状況を把握しようとするも、頭がパニックで思考回路がうまく働かない。
………え、えと……。
わたしが目を開けようとした時には、もうこうなっていて、それからは……?
顎を持ち上げられている感覚はまだある。
あ、あれ……。
これってもしかして───



