ハァーとため息をつきながら、「ったく…」と呆れた様子をしている大和先輩。
「…あの、何がうわさになってるんですか?」
結局考えてみても全然心当たりなんてないんだもん…。
一瞬わたしをチラッと見た後、向こうにいる女の子たちに視線を戻して口を開いた先輩。
「あの場所でひろが女の子にキスしたってのがうわさになってるんだって」
「キ!?」
「そうらしいよ」
「……で、でも、わたしそんなことされてませんよ?」
さすがにそんなことされたら記憶が飛ぶはずなんてないし…。
「あ、もしかしてべつの子にしてたんじゃないですか…?」
あの手の早そうな智紘先輩のことだ。
ついうっかり的な感じでしちゃうこともあるかもしれないし、と自分の中で解決しようとしていた時───



