「この前のがうわさになってるらしいぞ」
「うわさ…?」
「まぁ、ひろの責任だろうけどな」
「智紘先輩、ですか…?」
「ああ」
チラッと女の子がいる中庭を見ながら、「あれは当分どかねぇかもな」と呟く大和先輩。
その声につられて視線の先を見ると確かに退きそうになくて、みんな智紘先輩が来るのを待ってる素ぶりさえ見受けられる。
今までこんなことなかったのに…
大和先輩のいう“この前のうわさ”と何か関係してるってこと?
「先輩、どうしてあんなに人が…」
「春香ちゃんは心当たりない?」
「心当たりですか……?」
記憶を思い出してみてもこれといってピンとくるものがなくて、「…はい。」と頷いてみると、「そっか」と言って苦笑いする先輩。
「あいつの悪い癖だよな、ほんとに」
「 ? 」
「ひろが何かしただけで周りは迷惑するっつーのに考えなしに自分の思うままに行動するからなぁ…」



