───すると、急に後ろに引っ張られて、ポスッと後頭部に何かが当たった。
一瞬何が起こったのか理解するのに時間がかかりポカンと固まっていると聞き覚えのある声が、わたしの名前を呼ぶ。
すぐにそれに反応して、そーっと見上げると、そこには大和先輩がいた。
「とっさに引っ張っちゃって悪いね」
「い、いえ…」
「ああでもしなきゃ、春香ちゃんあの子たちのとこに行きそうだったから」
苦笑いをしながら、「ごめんね」と言ってわたしの腕からパッと手を離すと、すぐにポケットに手を突っ込んだ大和先輩。
……なんか毎回後ろから声をかけられている気がするけど…。
って、そんなことよりも。
「大和先輩、あれは何ですか…?」
中庭にいる女の子たちの方を指差すと、「ああ…」と苦笑いをしながら頭を掻いた。



