「聞いてくれよ!俺、彼女が出来たんだ‼︎」

 初めての彼女に浮かれて、俺は今日の出来事を妹に事細かく話した。妹は黙ったまま相槌を打っているのをみて、他人の惚気を聞いて気分が悪くなったのかと申し訳なくなった。

「喋り過ぎて喉が渇いたな」
「私、飲み物を持ってくるよ」
「ああ、悪いな」

 ソファに座ってくつろいでいると、突然頭に強い衝撃がはしり、俺は意識を手放した。