そして、今日は最高の日だった。

「宮木君、あなたの事が好きなの。良かったら、私と付き合ってくれない?」

 学校一のマドンナが放課後に告白してきた。まさかマドンナに告白されるとは夢にも思わなかった俺は、彼女の告白に2つ返事でOKした。
 一瞬、マドンナと付き合うと親衛隊の報復があるとの噂が頭をよぎったが、嬉しそうに微笑む彼女にその考えはかき消えた。
 連絡先を交換して俺は帰路に着くと、妹がニヤける俺に声を掛ける。

「お兄ちゃん、楽しそうだけど何かあったの?」