それを支えに体を起こすが、お兄ちゃんは逃げる事で頭がいっぱいなのか私の様子に気づいていない。それに苛立った私は支えとして使っていた木製のバットを床に叩きつけた。
ダンッ、と鈍い音にお兄ちゃんはビクリと体を揺らして私の方を見る。手に持っているバットを理解すると、お兄ちゃんは目を見開いて唇を震わせる。
「ま、舞。それって…」
「これ?お兄ちゃんが逃げないように買った物だよ。丈夫で軽いから気に入ってるの♪」
私がバットを振り回すと、お兄ちゃんは自分の頭に触れる。真新しい包帯の感触と後頭部の膨らみで私に殴られたのだと分かったみたい。
ダンッ、と鈍い音にお兄ちゃんはビクリと体を揺らして私の方を見る。手に持っているバットを理解すると、お兄ちゃんは目を見開いて唇を震わせる。
「ま、舞。それって…」
「これ?お兄ちゃんが逃げないように買った物だよ。丈夫で軽いから気に入ってるの♪」
私がバットを振り回すと、お兄ちゃんは自分の頭に触れる。真新しい包帯の感触と後頭部の膨らみで私に殴られたのだと分かったみたい。



