「逢坂くん……帰らないの?」
自分の席から立ち去ろうとする気配がなく、先程から見られている気がしていた。
「まだ帰りたくねぇから。ここにいてもいいか?」
「う、うん……」
どこか寂しそうな表情をしていた。
私がダメだと言う理由はないのでそう答える。
日誌を書いてる間も逢坂くんの視線を感じたけど嫌ではなかった。
けれどこの時。
詩織ちゃんの忠告をしっかりと守っていれば、あんなことは起きなかったのかもしれない。
そして、それは唐突に訪れた。
「春川って、好きな奴いんの?」
「好きな人……っ!?いっ、いないよ……」



