クリスマスパーティを控えた前日。
明日からみんなが待ちに待った冬休みが始まる。
放課後、私は最後の日直当番で、クラスの日誌を書いていた。
そして私の隣には、なぜか帰ろうとしない逢坂くんが気だるそうに座っている。
「あの……逢坂くん。昨日は、本当にありがとう……」
沈黙を破ったのは私からだった。
あの後、逢坂くんのおかげで吐き気も引いて、次の授業も無事に受けることが出来たんだ。
あのままだったら本当に倒れてしまっていたかもしれない。
「……別に。でもマジで焦ったわ。今日は辛くないか?」
「うん。もうすっかり元気になったよ」
「そうか。今日、春川が欠席だったらどうしようかと思ったから。春川に会えてよかった」
くしゃりと髪をかきむしると、逢坂くんが柔らかい笑みを返してくれてホッとする。
もし、橘さん達が見ていたら……と、心配にもなったけど、幸いにも教室には私と逢坂くんの二人だけしか残っていなかった。
それに今日。
逢坂くんが学校に来ていたら、私からしっかりお礼を伝えようと決めていた。



