【完】今日もキミにドキドキが止まらない




それなのに私は逢坂くんを避けている。

そうしたくないって思っているのに、そうすることで自分を守っている。



「熱はないか?気分悪いか……?」



せめてなにか答えたくて私はほんの少しだけ頭を動かして頷いた。


逢坂くんに伝わったかわからない。


その時、背中に温かいぬくもりを感じた。



「……悪い。俺に触られんのとか嫌だよな。少し軽くなるといいけど」



優しく、遠慮がちに、壊れ物でも扱うかのように私の背中をゆっくりとさすってくれる。



「つーか……マジで無理だったら、俺のこと引っぱたいていいからな?我慢させてごめんな?」



絞り出すような声に喉の奥が苦しくなった。

目の奥が熱くなる。

言葉に出来ない罪悪感がどっと溢れ出した。



逢坂くんが謝ることなんかないのに……。


こんなにも優しいんだって痛いくらい伝わるのに。


ごめんなさい、逢坂くん。ごめんなさい。