背後から飛んできた声にハッと息をのんだ。
逢坂くんだ……。
振り向かなくてもわかる。
「どうした?大丈夫か?」
隣の自分の席にカバンを置く音がして今登校してきたのだとわかったけれど、答える気力がない。
「お前、もしかして最近ずっと調子悪かったのか?声かけても元気なかったから……」
「……」
「あんま無理すんなよな。お前、女なんだし……もし立てそうだったら、保健室連れてくから言えよ?」
その瞬間、胸が張り裂けそうになった。
逢坂くんはこんなにも優しい。
気を遣って、言葉を選んで、心配してくれる。
周囲の顔色を伺って言葉を選ぶ私とは違う。



