出来るだけ目立たないように、ひたすら周りに合わせる日々の繰り返し。
口を開く前にじっくり言葉を選ぶ。
グループ内で否定的な意見は絶対に口にしてはならない。
そうしていくうちに、自分が自分じゃないように思えて、本当はずっと息苦しかった。
それでも、やっぱりクラスで一人になる勇気なんか私にはないのだ。
逢坂くんと話さなくなってからしばらく経ったある日。
体育の授業が始まる直前に猛烈な吐き気に襲われた。
気持ちが悪くなって頭がずっしりと重い。
生理が近くなると私はよくこういった症状が起きるから、ちゃんと薬を持ってくればよかったと後悔した。
体育なんて、無理……。
とても立っていられなくなり誰もいない教室で机に突っ伏した。
「……調子悪いのか?」



