「なにしてんの?」 私が振り返るよりも早く頭上から降ってきた声。 「く、工藤くん!?」 見上げればそこに、いつもの工藤くんのクールな顔があったことに驚いた。 ドキッ……と鼓動が高鳴っていく。 なんで、なんで……。 工藤くんが普通科のクラスに!? 「めずらしっ。瑠色が普通科に来るなんて。日菜ちゃんに会いに来たとか?」 イタズラっ子みたいな口調で零士くんがちゃちゃを入れる。 「そうだけど?」 「……え?」