私が思ってるより………?
「中学の時もあの通り女子からモテモテで。それなのに“興味ない”って、女子のことフってたのに、日菜ちゃんの告白は受け入れたんだからさ!」
零士くんから得たありがたい情報にしょんぼりした気持ちが僅かに回復する。
そしてその理由は私もいつか工藤くんに聞いてみたいこと……。
「メイク作戦は中止!はい、片付けて!先生来ちゃうよ!」
ポンポン、といっちゃんが私の頭を撫でてくれた。
机の上に散らばったメイク道具をかき集めていると、廊下からやけに騒がしい声が聞こえてくる。
女子の黄色い声が一際大きくなって、振り返ろうとしたその時……



