「日菜!!慣れないことはするもんじゃないんだよ?」 「うぅ……」 マスカラは長すぎ、グロスは塗りすぎ、チークは濃すぎ……仮装でもするつもりか!と。 いっちゃんからお叱りを受けた私はメイク落としで元の顔に戻ったのだった。 「なるほどー。瑠色をドキドキさせたかったんだね」 「うん……」 「そんな背伸びしなくてもありのままでいいんじゃないかな?アイツさ、日菜ちゃんが思ってるより、ちゃんと日菜ちゃんのこと好きだと思うんだよね」 「え?」