……あ、あれ?

何も起きないことに私はゆっくり目を開く。


すると……



「ドキドキした?」



工藤くんのからかうような声と意地悪な顔が目の前にある。



「な……っ!?」



かぁぁ……っと火でも吹きそうになるとはまさにこのことだ……。


期待したのは事実だけど……!



「ドキドキするってば……。もう、工藤くんからかわないで……」


「さっき言ったろ?手加減しないって」



ホント、早速容赦がない工藤くん。