「最初に声かけられた時は、お前のこと運動部かと思った」 「えぇ……!?」 「だって声デカいし」 「……っ」 思い出したらやっぱり恥ずかしくて、顔が真っ赤になる。 そんな私とは裏腹に、不敵に微笑む工藤くんはとびきりカッコよくて、またドキドキと心臓が高鳴っていく。 「あれ……私、結局工藤くんのことドキドキさせられてないんじゃ……!?」 「降参宣言する?」 「~~……っ!!!」 工藤くんは私に反論すらさせてくれないみたい。