「ね、塾行き始めたって聞いた?前まで“全然勉強してないよ”……とか言ってたくせにさ」
慌てて日野原さんに視線を走らせる。
ぎゅっと唇を噛み締める日野原さんは、その声に抗議することもなく拳を震わせていた。
だから、私に笑いにきたの?と聞いたのだとようやく理解する。
同時に期末テスト終了後からこんな罵声を浴びせられてきたのだと思うと、居た堪れない気持ちになった。
「上位組の勉強してない発言なんか信用出来ないって。このままもっと落ちればかなり面白いんだけど」
これ以上はあんまりだ。
さすがに日野原さんも反論するかと思ったけれど、じっとその場で拳を握ったまま耐えていた。
今にも泣きそうな瞳を伏せて……。



