「わざわざ特進科まで来るなんて」 ふわふわと髪を揺らしてこちらまで近づく日野原さんの大きな瞳が、刺すように私を捉えていた。 「工藤くんに用?それとも、わたしのこと笑いにきたの?」 「え?日野原さんのことを……?」 一体どういうことなのかさっぱり理解出来ない私は、思わず眉根を寄せた。 「あ。ほら、いるよ。日野原美月。二位から降格した“元”特進科の姫」 その声は日野原さんの背後から聞こえてきた。 そこには二人組みの女子がクスクス笑いながら日野原さんを見ていた。