「工藤くん……っ、あのね。実は……中学の時に、逢坂くんからは告白されたことがあって……でもその時、私は好きとかわからなくて、だから返事も出来なくて……」
ちゃんと説明させてほしくて必死に言葉を手繰り寄せる。
「だから?まだお前のことが好きなんだろ」
ツーンとした顔で私を見下ろしてくる。
だけどその瞳は冷たいとはまた違って、いつになく真剣で……。
こんな文句を言う工藤くんを初めて見た。
まるでやきもちを妬いてるみたい。
それなのに本当に私はどうしようもない。
工藤くんは不機嫌だっていうのに、私は嬉しくなってしまう……。
知らない工藤くんをまたひとつ知れたことも、私のことをたくさん考えてくれていることも。
「私が好きなのは工藤くんだけだよ……っ」
「知ってる」
「う、ううん!工藤くんは……全然わかってないよ……っ、私がこんなにも工藤くんしか見てないってこと。逢坂くんは、ああ言ってくれてるけど、私……特別いいところもないしモテるわけじゃ……」
って、自分で言っといて色んな意味で恥ずかしさが倍増する。



