「工藤くーーーん!!おはよ……う」
全力で走ってきた足にブレーキをかける。
「く、工藤くん……寝不足?」
だって工藤くんからは明らかにいつもと違う空気を感じたから……。
その目は過去イチ眠そうだったのだ。
「工藤くんどうしたの?期末はもう終わったけど……」
「別に」
え、完全なる塩対応……?
確認だけど、私と工藤くんは付き合ってるという解釈で間違ってないよね?
なのに、こんな塩対応ってある……?
そして、分かれ道の下駄箱に着いても工藤くんは頑なにその理由を教えてくれなかった。
冷たいというか、なんだか大変機嫌が悪いご様子……。
私、なにかしてしまったの……?