今……なんて?


振り返れば、真剣味を帯びた切れ長の瞳と目が合った。



片想いって。

逢坂くんが、今でも、私を……?


頭が真っ白になった。

動揺を隠しきれずに慌てて踵を返すと、私は工藤くんを追いかける。



クラスメイトとして改めて仲良く出来たらいいなって思ったけれど、明日からどんな顔をすればいいのかわならなくなる。


まだ衝撃から抜け出せないまま呆然と工藤くんの後ろを歩く。


逢坂くんの言葉が工藤くんに聞こえていたかはわからないけれど、少し先を歩くその背中が怒っているように感じた。