逢坂くんがいるというのに、こちらを見てるのに、工藤くんは平然とした態度でいる。



「も、もう……」



普通にしようと思っても、私の心臓はちっともいうことをきいてくれない。

当たり前に反応してドキドキする。

工藤くんの前ではどんな抵抗も無駄なのだと思い知らされる。



「いくぞ?」


「あ、うん……!逢坂くんありがとう!あのっ、また明日ね……!」


先に歩き出した工藤くんを追いかけた。

……その直後。



「じゃあ、また俺の片想いってわけか」



逢坂くんの凛とした声が追いかけてきた。