【完】今日もキミにドキドキが止まらない




「あの頃は、好きとか恋とかよくわからなくて……」



嬉しかったのは本当なんだよ。

橘さんみたいな容姿も人脈もなければ、取り柄もない私なんかを、初めて好きだと言ってくれた男の子。


だからなかったことにしたくなかった。

ちゃんと言わなきゃって思った。



「謝るのは俺だ」


「え?どうして……?」


「引っ越した後だけど、気になってさ……クラスの奴に聞いた。そしたら、冬休みに橘達に酷い目にあわされて卒業まで春川はずっと一人だったって。俺のせいだ……勝手に好きになって、勝手に告白して。すげぇ後悔してる」



一つ一つ言葉を選ぶように逢坂くんが言った。

とても真剣な眼差しをして。