【完】今日もキミにドキドキが止まらない




このまま普通に話そうと思ったのだけれど、逢坂くんは私を驚かせる発言をした。



「俺も。てか、台風の日に春川のこと見つけてたんだけどな」


「台風って。この前の……?」


「ああ。その前の日にも学校見学ってやつ?あれに来てたけど」


「その前……」



ここで私の頭には零士くんから聞かされた“あの噂”が浮かんでくる。


「んで、必要書類が足りねぇとかなんとか言われて。次の日来てみたら春川に似てる奴がいるなって」


「……もしかして、台風の日ここにいたってこと!?」


「だからそうだっつの。帰る前に自分の教室見に行ったら春川が出てくんの見えて。俺、お前の名前ちゃんと覚えてただろ?まぁ逃げられたけど」



そう言って逢坂くんは自嘲気味に笑った。