【完】今日もキミにドキドキが止まらない




唯一、私の事情を知っているいっちゃん。



「日菜。なんで逃げてきたの?またクラスメイトになったんだから普通に話せばいいのに」


「……え。“逢坂くん久しぶり!元気だった!?”みたいな……?」


「いやそれはキャラ変わりすぎでしょ」


「だ、だよね……?別に逃げてきたわけじゃないんだけど……さ」



それが簡単に出来ないのはやっぱりあの告白のことが絡んでるからで……。

なんて声をかけたらいいのかわからないのが正直な気持ち。


ましてや、さよならもちゃんと言えなかった上に、告白の返事だって……。


何一つ言えないまま逢坂くんとはもう二度会えないと思っていた。