「いっ、いっちゃん……」


「日菜よく言ったね……!!」


「わ、私もう、ライフ0だよ……」


「いやこれ、RPGじゃないから」



よしよし、といっちゃんが笑いながら頭を撫でてくれる。



「ありがとういっちゃん。嬉しかった……」


髪の先まで怒ったいっちゃんを私は初めて見た。


と同時に怒ると饒舌で非常に恐ろしい……。




「言われっぱなしでわたしまで悔しくなっちゃったんだよね。部外者ってわかってても、友達が攻撃されてたら黙ってられないみたい」


えへへ……と照れくさそうないっちゃんの横顔に、鼻の奥がツーンと熱くなった。