「頭はずば抜けてよくても人間偏差値は10とかしかないでしょ?はいはい。優秀な特進科クラスへどうぞお帰りくださいませ~」
「お出口はあちらになっておりまーす!」
と、零士くんまでいっちゃんの真似をしてみせる……。
「そ、そのうち思い知るから!工藤くんの邪魔してるってこと!」
顔を紅潮させた日野原さんはバタバタと走りながら教室を出ていった。
「ふん。二度と来ないでよね!大丈夫!?日菜!」
その瞬間、私はヘナヘナと床に座り込んでいた。
張り詰めた糸が切れたみたいに力が抜けて立てそうにない……。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…