ドキン、ドキン……と、みるみるうちに鼓動が加速していく。 慎重にベットに手をついてそっと工藤くんのお腹に手を伸ばしてみる。 い、いや待って……!? 私、いよいよ気持ち悪い人じゃない!? 我に返って動きを止めた直後だった。 「ホント、隙だらけ」 「えっ……」 パチっと目を開いた工藤くんと視線がぶつかって、あっという間に手首をつかまれてしまう。 「なにしようとしたの?」 うぅ……。 どんな時も私より何枚も上手な工藤くんをあなどってはいけなかった。