【完】今日もキミにドキドキが止まらない




「休憩」

……と。
放たれた工藤くんの声に、目を泳がせる私はホッと胸を撫で下ろした。


ごろんっ、とベットに寝そべる工藤くん。



「あ、あれ?工藤くん、お昼寝……?」


「いや?」



頭の下で腕を組んだ工藤くんはゆっくりとこちらに視線を向けた。



「ここの俺の部屋なんだけど、どんな風にドキドキさせてくれんの?」


「……っ!?」


イタズラに笑う工藤くんの瞳。


ちょっと待ってーーー!?


ドキドキって……。
もちろん宣言したのは私の方だし、試合再開もされたわけだけど。



「今は……勉強中だから……」



無理だよ……!!
工藤くんと二人きりのこの状況でドキドキさせるなんて。