【完】今日もキミにドキドキが止まらない



しまったぁぁぁぁ。
ついつい気が緩んで口走っちゃった。


塾の帰りだと言った工藤くんが助けてくれたあの日の夜。

それを私が知ってる理由を不信に思われても仕方ない……。



「ほ、ほら!頭のいい人は塾に通ってるってイメージだから……」



このまま黙っていたら問い詰められるだけだと思い、勢いまかせに言い訳してみる。



「ふーん」


「……あ!アレだよ!?間違っても、ストーカーとかじゃないからね!」


「んなこと思ってないけど」



頬杖をついて、顎を少し上げて私をじっと見る。


その視線から逃げるように、急いで教科書に目を落とした。



危ない危ない……。
バレて困ることではないしお礼をちゃんと伝えたい気持ちはずっと変わらない。


けど、やっぱり改めてあの日のことを切り出す勇気がなかなか出てこないわけで……。