「なにしてんの?早く入れば?」
「おっ、お邪魔します!!!!」
「だから声デカいって」
体育会系にも負けない挨拶に工藤くんは少しだけ呆れたみたいに笑った。
「あ、親仕事でいないから」
「えっ!!!?」
ご両親がいらっしゃらない……?
注意されたばかりなのにまたまた大きな声が出て、同時に心臓がばくばくとざわめき出した。
「なに?そんな驚くこと?」
「そりゃ、あの、驚いてしまいました……」
だってだって……。
漫画なんかではよくある「親、いないから」のやりとりがこうして現実になるなんて。
その瞬間、平常心は一瞬で消え去った……。



