それは私が、前に朝が弱い工藤くんにせめてモーニングコールをさせてほしいって、お願いしたこと。
その時は瞬時に断られてしまったのに。
今それを言うなんて、ずるいよ……。
工藤くんは本当にどこまでもずるい……。
そんなことを思いながら、ゆっくりと視線を上げる。
目の前にいる工藤くんを瞳に映す。
「一時休戦してるとこ悪いけど、解除してくんない?」
「解除……?」
なんのことを言ってるいるのか理解が追いつかない私。
「俺も温存とか言ったけど、取り消す……」
「え?」
不服そうに落とされた工藤くんの声。
「自己管理出来るわけねーじゃん。バカ」
溜め息混じりにそう吐き出した工藤くんは、ぽすっ……と私の肩におでこを乗せた。
「っ、く、工藤くん……!?」
「俺のメンタルが維持できないんだよ。禁止令とか、俺が無理」



