改めて、日野原さんは頭脳明晰な上に同性の私から見てもとびきり可愛いんだって知ってしまったわけで。


あんな魅力的な女の子が今も工藤くんのすぐ近くにいる。


うぅ……。
もやもやぐるぐるする。


とにかく今は日野原さんのことは気になるけど、ここは私も工藤くんと一緒に頑張りたい!



「いっちゃん!私、勉強に目覚めたかもしれない!」


「気のせいだよ」


「……」



例えいっちゃんが否定しようとも、私は勉強に励むことを決意した。



「まぁ、でも。本気で頑張ってる姿が伝われば、工藤くんも日菜のこと見直してもっと好きになるかもしれないね?」


「……工藤くんが、私に惚れ直す?」


「いや、言ってない。惚れ直すとは断じて言ってない」