【完】今日もキミにドキドキが止まらない




詩織ちゃんが庇ってくれなかったことが悲しいんじゃない。


昨日まで友達だった詩織ちゃんが、私側になるくらいなら迷わず手のひらを返す。


それがクラスの中で上手くやっていくためにも仕方のないことかもしれないって、頭ではわかっていても、すんなり受け入れられない。


私だってそうだ。
孤立する勇気なんてなかった。
情けなくて、悔しくて、涙が込み上げる。



「春川さん、悪いと思ってんならちゃんと誠意見せてよ?」



橘さんの勝ち誇った顔が私へと迫ってくる。



「そうだよ!友達裏切ったんだからそれくらいして見せなよ!」


いつから私と橘さんは友達になったんだろう。



「友達の好きな人には告らないって、暗黙のルールでしょ」


……そんなもの、誰が決めたんだろう。

本当は、逢坂くんのことを好きな子は、もっとたくさんいるんじゃないのかな。