「ホント……です……日菜ちゃんから、逢坂くんが好きって、相談されてて……」
耳を疑った。
私の祈りが詩織ちゃんに届くことはなかったのだ。
詩織ちゃんの発言を聞いた女子はみんな矢継ぎ早に批難の声を放つ。
耳を塞いでしまいたくなる心ない言葉が飛び交う中、信じられずに私は詩織ちゃんから目が離せずにいた。
「……っ!」
すぐに逸らされる。
青ざめた詩織ちゃんの顔には“あっち側にはなりたくない……”って書いてあった。
ああ……そういうことなんだ。
詩織ちゃんの忠告を守らなかったから、天罰が下ったんだ。
「ちょ……春川さん泣いてる?被害者ぶらないでよ。自業自得じゃん!」
泣くな、と我慢しても、意思とは関係なく涙が込み上げてくる。



