河の向こうに自力で渡ると言うことは不可能である。

いくら少女の泳ぎが達者であろうと、あの河は渡しの舟を使わねば渡ることができないようになっていた。

よく河に飛び込む少女にそのことは伝えてあったので、彼女が向こう側へ行こうとしたということはないだろう。



少女はどこに消えたのか、大鬼には分からなかった。