少女は供養を終えたわけではなかった。

石の塔は相変らず積み上がらないままで、いつも振り回されている大鬼はそのことを知っていた。

どこを探しても少女はいない。

いつものようなかくれんぼの様子でもない。

本当に姿が見えなかった。