その日夢を見た。 真っ暗な部屋の中に私と陽介、颯介、ママがいた。 私はうずくまって泣いていた。 陽介が私に声をかける “椿、泣いていないで上向け。俺が一緒に這い上がってやるから。”と太陽みたいな笑顔で手を差し伸べる。 その後にママが言った。 “…あ、笑顔でいなさい。ママは先に行ってるから”と私から遠く離れて行った。 最後に颯介が言った。 “椿、僕はずっと傍にいる”と隣に座った。 私が掴んだ手は……--------。