付き人は、ゴトウと呼んでる

ゴトウは親父と昔からの仲で、親父が悪いことに手を出しても、きっと最後までゴトウは親父の側にいる


「ゴトウさんを味方につけれればいいんですがね」

「ゴトウは絶対に親父を裏切らない」


ですよね…ポツリと新は言う。本当は卒業したと同時に、組を継いで、即解散させてやろうかと思っていた。

その手はずも、後2年で確実に揃えるつもりだった。
ただもう待ってられない


「杏が眠ってる間にいくよ。あいつの顔見たら、離れれない気がするから」

「それで杏は喜びますか?もしあなたに何かあれば…杏は悲しみますよ?」


そんなことは分かってる


だから…



「何が何でも決着をつけて、戻ってくるから」



仲間が傷つく辛さなんて、嫌という程知っている。だから俺も、心配かけないように、必ず帰って来なければならない



「戻ってみんなに伝えろ。3日で親父と話をつける。必ずだ。それまで待っててくれ」


新の身体をポンと病院の方へ押す



もう決めたから

逃げるのは今日で終わりだ