長めの沈黙
朔はなんであんなに怒ったんやろうか
なんであんなに…悲しそうな顔しててんやろうか
「…はぁ。お前らまじで疲れる」
泉からため息をいただきました
泉は携帯片手に誰かに電話している
「だから、来てくれって言ってるだろ?あ?ちげーよ。あぁ、あぁ…だから点滴引きちぎったんだよ!!」
……助さんに電話してるのね
その電話が終わるか終わらないくらいで、部屋の扉が開く
「お前らが悪さしたんか!!」
ものすごい剣幕で手を振り回しながら部屋に入ってくる助さんは、近くにいた朔を鷲掴みにする
「や、やめろよ!なんもしてねーよ!」
「点滴を引きちぎったって言ってたぞ!安静にしなきゃいけないって言ったろ!」
何故か朔が責められてる。
あ、朔があたしの点滴引きちぎったと思ってる?それは誤解や
「助さん!!あたしや!自分で引きちぎった」
そういうと3秒くらい沈黙ののちに
しこたま怒られた
「針が中で折れたらどうするんだ!」
「う、うん。泉にも言われた」
「お前さんの治癒力は高いとは言ったが、今すぐ元気ってわけではないだろ!」
「は、はい」
「この点滴してないと熱が出るぞ。痛み止めも入ってるっていうのに!」
「返す言葉もございません」
「ほら!!もう片方の腕を出せ!!!」



