愛は惜しみなく与う②


「反抗期の時に、あたしが作った。中学生なった時にな。薔薇の情報って、あんまり出てこーへんやろ?あれは、うちの参謀が、情報操作して、ネット上には絶対情報が流れへんようにしてる。未だにな…」


どんだけ調べても、薔薇のメンバーの顔であったり、名前であったり、個人情報はネットでは出てこない

直接会った人しか、あたしらの情報は持てない


「薔薇は人数そんなに多くない。最初の2年くらいは、ずっと4人しかおらんかった。チームというか、そのメンバーでつるんでるだけ。でも次第に大きくなって、気づけば西で有名になってた」


「…だからあんなに杏は強いんだね」

「凄くモヤモヤしてた部分が、あなたが薔薇の総長だったという事で、晴れました」


みんな東堂に驚けばいいのか、薔薇の総長に驚けばいいのか戸惑ってるが、笑って聞いてくれている

よかった


変に距離おかれなくて


「てかすげーじゃん!どうやって、No. 1なるんだ?」


朔は、俺らも燃えてきた!と言いシュッシュと腕を動かしている