「チームの参謀としたら、当然のことや。得体の知れへんもんチームに居たら、何引き起こすかわからへんしな。そんなんは気にしてないしええ」
そう。あたしは情報やら、なんやら苦手やから、きっと志木がしてくれてる
「あと、あたしの情報を隠してくれてるのは、東堂じゃない。あの家はあたしのこと、なんとも思ってない」
そんなことはしてくれへん
あの家が、あたしにしてくれた事なんてない
「あたしの情報を隠して守ってくれてるのは、前入ってたチームの人や」
「西で杏ちゃんが入ってたって言うチーム?」
慧は、コテンと首を横に傾げた
入ってたチームって言うのは少し語弊があるな
「薔薇って知ってる?あたしが薔薇つくってん。あたしの大事なチーム」
自分で壊してしまったけど
本当にあそこはあたしの居場所やった。
そして今は、烈火があたしに居場所をくれてる
「薔薇って言ったら、関西No. 1チームだろ?え?なになに、お前が総長!?」
ずっと口を開けていた朔が、ようやく話し出す。薔薇を知らない人は、いないと思う。響も呟いた



