「そう、日本三大財閥って言われてる、関西の東堂財閥。あたしはそこの御令嬢ってやつや」
顎外れるんちゃう?ってくらい、朔と響が口を開けた
さすがに東堂の名前は知ってたようだ
「え、待ってよ、お前お嬢様なの?」
「イエスとも言えるし、ノーとも言える」
お嬢様って自覚してたのなんて小学生までやから
「は?え?東堂財閥って言ったら…西の殆どの会社をまとめてるって…」
「うん、そうそう。それ!あたしの母親が経営に回ってる」
たくさんの会社がある中、西の殆どに、うちはお金を貸している。
そして会社のプロデュースもするし、経営コンサルタントもする。
「……どうりで、あなたの事は、何も出てこないわけですね」
新が少し笑う
さすがに素性の知れへん女を、烈火に置くのは危ないと思い、たくさん調べたらしい
「あなたに関する情報は、調べたら必ず足跡がつくようになっている。だから調べられなくて…それに意図的に情報を隠しているような感じがしてたので…」
勝手に調べてすみません。そう謝る新



