愛は惜しみなく与う②


助國さんは、回復スピードが驚異的に早いからもう放っておいても大丈夫と言っていた

昔からそう

治癒力すごいらしい、あたし


「杏ちゃん?大丈夫そう?」

そろりと扉が開き慧が入ってくる。大丈夫と答えると安心したように部屋へ入ってきた


「にしも、どうしてここなんだ?もっと綺麗な病院にすべきだ。ここはお金もいくら取られるかわからないよ?」


「あーー待って!泉を責めんといて!あたしのせいやねん。それもこれも色々みんなに話したいことがある。せやし、呼んできてくれへん?」


杏ちゃんのせい?そう首を傾げて、少し考えた後に、みんな呼ぶねと部屋を出て行った



カードで払えるんやろうか…


トントンと優しく肩を叩かれて振り返ると、泉が言う


「言えることだけでいいからな?無理しなくていいから。みんな待ってくれるから」



だから、自分のペースで。そう優しく言ってくれた