助國さんは、回復スピードが驚異的に早いからもう放っておいても大丈夫と言っていた
昔からそう
治癒力すごいらしい、あたし
「杏ちゃん?大丈夫そう?」
そろりと扉が開き慧が入ってくる。大丈夫と答えると安心したように部屋へ入ってきた
「にしも、どうしてここなんだ?もっと綺麗な病院にすべきだ。ここはお金もいくら取られるかわからないよ?」
「あーー待って!泉を責めんといて!あたしのせいやねん。それもこれも色々みんなに話したいことがある。せやし、呼んできてくれへん?」
杏ちゃんのせい?そう首を傾げて、少し考えた後に、みんな呼ぶねと部屋を出て行った
カードで払えるんやろうか…
トントンと優しく肩を叩かれて振り返ると、泉が言う
「言えることだけでいいからな?無理しなくていいから。みんな待ってくれるから」
だから、自分のペースで。そう優しく言ってくれた



