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重い


何かがまとわりつく

これはなんやろ

あたし何してたっけ?



あ、そうか



「象か!!!!」



パッと目覚めると、一番に飛び込んできたのは白い天井

あれ?象は?

くるりと視線を一蹴回すと、象はいなかった



「象じゃなくて悪かったな」


口元に手を当てて、少し笑っている泉が居た


「おはよう」
「お、おはよ?」


朝なん?


「ここは一応病院だ。1日眠ってた」

「え、ほんま?たしかにスッキリした!」


身体のだるさは全くなく、清々しい目覚めだ。
ってか病院?
点滴が繋がれた自分の腕

でもなんか、部屋が病院って言うか、なんというか…


「ヤブ医者のところだ」


泉がそう言った瞬間、すぐさま突っ込みが飛んできた


「だーれがヤブ医者じゃ!いつもてめーらの怪我治してやってるだろ!」


声の方を振り向くと、背の低い、まぁなんとも胡散臭そうなおじさんがいた


「わしはこの病院の医院長の助國じゃよ。助さんとお呼びなさい」


す、けさん?