愛は惜しみなく与う②


そういう所はきちんとしないといけないと、言っていた。

だから泉は、旅行費を出してくれと。それでチャラだと言っていた

いやぁたのしみやなぁ



「また2人で来てねー!」


ミサさんは営業スマイルで送り出してくれた。遠くから見ると、肩幅が大きい。
すこし面白かったけど、言ったら殴られそうだから言わない


こうしてあたしも泉も、頭のプリンがなくなり、綺麗な髪色になった



「泉ありがとう!」

「ん!」


小さく返事をした泉と、来た道を戻る。

そういえば

「西がどうとかって、なんやったん?」

思い出したし聞いてみると、普通に泉は答えてくれた。


「あいつら他県のやつで、中学の時よく喧嘩してた奴らで。引っ越して隣の県に行ったんだけど」


前に教えてもらった、東西南北の関係性を思い出した


北は北蓮見
南は北蓮見とは協定を結び仲良し
東は紅蓮
そして西の勢力はよく分からないと言っていた

その西が動き出したらしい


「西は、あんまり荒れてなくて。西の方に俺たちみたいなチームはないんだけど」