すこし前と髪色は変わったけど大満足で、鏡の前でくるくるする


「岬、杏はかわいいよ」

「ミサよ!今はミサ!って可愛いのは分かってるわよ!でもね…」

「見てみろよ。くるくる回って可愛いだろ」

「あんたそんなキャラだったの?ほんとこんな女にデレデレするような男に負けたと思うと……はぁ」



そんな会話はあたしには聞こえておらず

いい匂いのシャンプーだったから、メーカーを確認して、トリートメントとセットで買うかどうか悩んでいた


「ほしいか?」

「いや、ええ匂いやったな?って。まぁシャンプーの減りも早いし、その辺のシャンプーでええねんけど」

さすがに6人も使うと、すぐ減る


「杏だけこれ使ったら?」

「いやいや、どーせ朔が使いよる。それに慧も、同じ匂いがいいーとかゆうて、使うやろ」

「……そうか?俺は別に今までのでいいけど。女は髪を気にするだろ?」

「んーーーまぁそんな長くないし、ええよ。気になったら使うわ」


普通にいつも通り泉と会話をしていると、後ろからニョキッと手が伸びてきた